[コメント] 築地魚河岸三代目(2008/日)
「こんな銀座の真ん中で」 思いっきり三越前(日本橋)じゃねえか。
私も言わばこの界隈に生息している(水産・青果業関係者ではありませんが)ので、劇中、「おっ」とか「あっ」とか思うシーン(背景)がところどころあって、そういう楽しみが結構あった。ラストシーンではちゃんと松竹本社ビルも映ってたけど、松竹としては築地を舞台にしたこの原作を、他の製作会社に撮らせるわけにはいかなかったろうなァなんて想像するのも楽しいし。
魚河岸のプロも認めるほどの「舌」を持つ一般サラリーマンという設定が若干疑問符なのと、会社でリストラ担当に回された彼の行動理念が甘すぎる等の問題点はあるが、全体としては、手堅い、という感じのする作品かな。少なくとも、市場の猥雑ながらエネルギーに満ち溢れた感じを目の当たりにした主人公が、ここが自分のいきる場所なんだということを、彼女(恋人)の存在とは関係なしに、思い定めていくという情感は、まぁまぁ出ていたと思う。
ただし、人間のドラマは築地魚河岸に限らず存在するので、まぁいろいろ事情はあるんだろうが、築地である、ということを少し前面に出し過ぎかな。
75/100(08/09/06見)
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