[コメント] ヘルス(1980/米)
まあ『ナッシュビル』級の傑作、と云えば云い過ぎかもしれないが、しかしこれもアルトマンらしい怪作だ。多くの登場人物が散漫に描かれ収斂しないきらいはあるが、
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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しかしラスト近くの夜、キャロル・バーネットがグレンダ・ジャクソンの部屋を訪ねて核心を聞き出そうとするローキーのシーンから続いてドナルド・モファット扮するコーディ大佐がバーネットを罵倒する、これまたローキーのシーン周りの常軌を逸した突出ぶりよ。このモファットの傍若無人な切れっぷりが一番面白い。バーネットとジェームズ・ガーナーの関係の変転が単純過ぎてスクリューボールコメディとして見ると安っぽかったり、政治風刺や健康志向へのアイロニーが空回りしていると思える部分もあるが、そんなことはどうでも良くなる。モファットやグレンダ・ジャクソンの演技・演出だけでもそこいらの軟弱なハリウッド映画を軽く超えている。加えて脚本も書いているポール・ドゥーリイ(プールに沈んでいる!)やローレン・バコールやヘンリー・ギブソンのふざけた扱いも大好きだ。そして若きアルフレ・ウッダード(ホテルの女支配人)の存在感も特筆すべきだろう。
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