[コメント] 舞妓Haaaan!!!(2007/日)
前半部の怒涛の勢いはどこへ行った?
怒涛の前半部、館内は押し殺した笑いが支配した。「あるよ、ある!」ちょっとばかし突飛だけど「何だかそんなのアリだよね」ってな笑いがあった。そう、「一見さんお断り」の難関を乗り越える辺りまでは・・・
それが後半になってくると、野球選手やら映画スター・格闘技やら市長選挙まで。前半部はドタバタ劇だった、しかし後半部のソレはもうハチャメチャ過ぎた。ここまでくると何だか笑えないんだよなぁ。
それに加えて出生の秘密だとかのエピソードが入ってくるもんだから究極のジェットコースタームービーが徐行運転モードになってしまった。そりゃ、映画的なエピソードだからなぁとも思う。思うけれど館内の笑い声は消え、この映画の立ち位置はどこだったのか行方不明になってしまう。前半部のアノ「一見さんお断りライブ」の爆発力は何だったんだろう?まさかこの映画で感動させようなんて思ってんじゃないだろうな?
まぁ確かに前半のアノ勢いが2時間続いたら観客の何人かは心臓麻痺に襲われたことだろう。だけどなぁ、あの程度の映画的ドラマがジェットコースターを急停止させてまで描きたかったドラマだったとはなぁ・・・・
まっ、本作で一番輝いていたのは真矢みきでしたね。彼女の持ち味をまんまストレートに出させる役柄、現在の邦画界で「美し過ぎるコメディアンヌ」として着実な地位を固めつつある彼女をもっとストーリーに絡ませて欲しかったと思います。
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