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[コメント] パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド(2007/米)

多々詰め込んだ要素が奏功しようがしまいがお構いなしのテンポある進行に安心感がある。
G31

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 キーラ・ナイトレイの突き出たあごがこんな魅力的にハマったシリーズもないのでは。

 オーランド・ブルームも一見線が細く見えながら、日に焼けて引き締まった顔つきにガッツが宿る。

 ジェフリー・ラッシュの船長としての貫禄は、本作では確実にジョニー・デップより上。しかも船長にしかできない重要な、かつ物語上の美味しい仕事まで任される。一方、ジョニデは相変わらずの登場した瞬間から海賊船の船長にしか見えない、という存在感。

 つまりジョニデには手下が不要なのだ。1人でも海賊として完結している。逆はあり得ない。こう考えると、ジョニデだらけの海賊船というあの気持ち悪いシーンの意義と意味が理解できる。誰かが事前にそう描き分けうると予測したわけでもないだろうが、本作は、船長という職分のもつ二面性をすぐれて突き詰めた作品になっている。

 だからどうということでもないが。

(評価:★3)

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