[コメント] ブラザー・フロム・アナザー・プラネット(1984/米)
大げさな奇跡の起こらない、SF寓話の良作。ブルース・リーのポスターを背後に繰り広げられるユルくてリズミカルなミュージカル調の乱闘は痛快。地下鉄の手品師も妙に印象に残る。そして、他愛のないキス・シーンがなんとも愛らしいこと。(2011.12.29)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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スラム街で冷たくなり死んでいた少年の腕の注射針から追跡をはじめ、高層ビルのオフィスにいる男にたどり着くくだり。はっきりとまでは描かれていないが、「ブラザー」はこの男の顔をヘロインの粉末に突っ込ませて少年と同じオーバードースに追いやることで殺したらしい。一見すると、どこまでも間抜けているようでいて、ほかのハートフルな宇宙人遭難モノとは一線を画す姿勢をうかがわせる。もちろん、このやや唐突に挿入される道徳的振る舞いを好意的にのみ受け取れるかは評価の分かれるところであろうが、そのシリアスさが一貫したコミカルさを崩さずに同居しているところが成功作たる所以といえる。
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