[コメント] ナイト ミュージアム(2006/米)
アイデア一発で十分に楽しい映画力だがその構成があまりに単純すぎて幼いSO-SOムービー
「おっ!これは面白くなりそうだ」という企画立案された時点から、結局大した肉づけがされず出来上がってしまった作品という感が否めない惜しいファンタジー・アドヴェンチャーである。ターゲットが子供向け、ファミリー向けなのかもしれないが、この程度のドラマ、人物描写では子供だましと言われても致し方ない出来である。ハイコンセプトな素材の魅力が充分なだけに実に惜しい仕上がりとなっている。これは料理人が素材の旨みを引き出せなかった残念な例である。やはり、こうしたファンタジー・アドヴェンチャーの主人公が大人であるという設定に無理があるだろう。単純に主人公を子供に置き換えるだけでこの映画は大きく飛躍したと思われる。リストラされたおじいちゃんたちが悪者という設定もどこか強引であるし。やはり素材のもつ力を生かしきれなかった監督の手腕が問題だろう。
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