[コメント] バブルへGO!! タイムマシンはドラム式(2007/日)
馬場康夫は一定のクオリティを保った作品を作れる監督として信頼していたのだが、今回は裏切られた感じ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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着眼点としてはホイチョイらしく凄く的をついていると思うが、映画全体がそれについていけてない。まず脚本がちょっと安易に流れすぎていること。この脚本の君塚良一は欽ちゃんのブレーン出身でハマったときには凄くいい脚本を書く人なのだが、作品ごとに毎回違うアプローチを試みている分当りハズレが結構ある。ちょっとタイムスリップものであの結末は安易すぎないか。 あとこれは映画の予算上の問題かもしれないが、日本という国は10年単位で街並みが変わってしまうのだが、それを追いきることができず、結局バブル期の描写は六本木周辺にほとんど限られている。 そして、失敗の最大の原因はミスキャスト−広末涼子。すでに既婚で一児の母であるヒロスエにフリーターの役をやらせるのには無理がある。まあ、演技力があればカバーできない話ではないが、デビューしてもう10年以上経つのにヒロスエは凄く大根役者なので無理だ。周りを阿部寛、薬師丸ひろ子と演技派で固めている分、ヒロスエの大根ぶりが余計際立つ。 素材的には面白いのに結果として失敗。馬場康夫の商業映画5本のうちで一番出来が悪い。「気まぐれコンセプト」は相変わらず面白いんだけどなあ。
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