[コメント] バブルへGO!! タイムマシンはドラム式(2007/日)
可能なる広末
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ドコモのCMで広末を知り衝撃を受けた自分にとって、男に捨てられ借金を抱えた広末涼子がスクール水着でバブル時代に戻るというのは、どこか広末自身の歴史をも象徴しているように思え、感慨深いものがあった(いや別に今の広末がどうとかは思わないが)。スクール水着の広末、ダンスを踊る広末は、かつての広末を思い出させてくれる。それはバブル時代に栄光の日本を投影する視点と同じである。
そして、バブルは崩壊した。この映画で阿部が語るように、バブル崩壊後の、あるべき世界像はいまだはっきりしない。しかし、それは別の視点から見ると、あるべき世界像についての自由な想像を可能にしてくれる条件がより整ったとも言える。そしてそれは広末涼子についても言える。この映画は、いまだ現前していない残余とも言うべき広末の<広末>という可能性を想像するということ、その「可能性」をわれわれに教えてくれるのだ。
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