[コメント] 怨霊の森(2006/米)
『死霊のはらわた』へのオマージュも光る良作で、舞台設定を含めて現代のホラーにしては新鮮。森林らしく、鬱そうとした物語の全体像も良い。センスが光る丁寧な演出だったが、脚本に細かな配慮が欠けたことのみ悔やまれる。後味が複雑だ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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鑑賞後はこんな邦題も頷けてしまうような気持ちに。やっぱり注目してしまうのはブルース・キャンベルの存在で、冒頭のみの出演かと思ったら、まさかあのようなオチが待ち受けているとは思いもしなかった。武器を手にするシーンや、触手のような木々の枝に絡まっちゃうところなんかを観てしまうと「これは思い切りアッシュじゃないか…」とファンを楽しませてくれる。舞台にしてみたって『サスペリア』なわけだし、ラッキー・マッキーによるオマージュは大いに堪能できる。
それでも本筋はオリジナルで、実は伏線ばかりが散りばめられている後々効いてくる展開は面白い。もっと緻密に突き詰めてくれたらどれだけ面白かっただろうと残念な気もするが(後味が良いんだか悪いんだか…)、どこか現実的な魔女伝説は非常に魅力的だったと思う。ちなみにいじめっ子によるミルクのくだりだけは秀逸だった。ほんと…。
ヒロインのアグネス・ブルックナーも良かったし、若手女優とベテランにハズレがないことも良作の要因のひとつ。マッキー監督の次回作も楽しみだ。
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