コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 絹の叫び(1996/仏=スイス=ベルギー)

この映画の肝は、絹で愛撫だとかフェティシズムがどうのとか、そんな事ではなくて・・・
ダリア

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ビデオパッケージには散々エロ文句を書かれ、まるでイロモノエロエロ映画のように宣伝されて損をしているが、この作品は、上質のヒューマンドラマだと思う。

絹で愛撫だの男じゃイケないだの、そういう事ではなくて、この話の肝になっているのは「手紙」である。手紙を通じて想いを伝え合う男女のドラマ。

愛する男のために文字を覚えたマリー。男からの手紙を待ち望んだマリー。

また、ヴィルメールは失明に絶望して自殺した。それは、マリーからの手紙を二度と読むことが出来なくなったことへの絶望だと、私は受け取った。

哀しくも美しい物語だ。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。