[コメント] UDON(2006/日)
せっかく美味しい讃岐うどんを題材にしたこの作品に、何か一味足りないような気がする理由は・・・、
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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作品中に美味しそうなうどんが何度も出てくるのだが、『タンポポ』(伊丹十三監督)のラーメンと違って、見ていても「無性に食べたく」はならなかった。
もしかしたら、この作品を観た時はおなかが一杯だったからかもしれないが、たぶんそうではないだろうと思う。
それは、登場人物たちのうどんに対する薀蓄とかこだわりがあまり描かれていなかったからではないか。
編集長(升毅)の宇高連絡船の話はともかく、これだけうどんに夢中になっている人たちが集まっていたら、「この店のうどんの腰は・・・」とか「あの店のツユより、この店の方が・・・」「讃岐うどんの食べ方は、ぶっかけに限る」といった話、あるいは薬味や天ぷらに対するこだわりなどが話題になっても良さそうなものだが、殆ど描かれておらず、何か不自然な感じがした。そもそも主人公たちって、うどんじゃなくても何か夢中になれる(あるいは、タウン誌が売れる)ものがあれば、良かったのではないだろうか?
結局、作品の中でうどんは(映像としては)美味しそうに撮られているのだが、必ずしも美味しそうには描かれていなかったような気がする。そのため、何かこうグッと来るものが感じられなかったのだと思う。
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