[コメント] 東京暮色(1957/日)
小津後期の予定調和の世界から逸脱したマイナス感情の発露。諦念と悔恨と嗜虐の逆説的快楽。有馬稲子のキャラは虚無の深淵に片足を掛け成瀬的ヒロインをも凌駕する。彼女の周辺の若者群像もアプレ感を横溢させ老人性親和な違和感を回避している。
(けにろん)
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