[コメント] 東京暮色(1957/日)
これが小津安二郎の豆腐だよ。人間てのは誤解されるために生まれてきてるんじゃないだろうか。
こんな強情な家族、いないですよね。しかも強情である、という一点で確実に繋がっているという。私は自分が両親の実の子かと疑ったことはいっぺんもありませんけど(顔が親父に激似だ)、それを疑うというか、そうでないと希望することが当人の精神状態にとって救いとなる、それも自分が駄目な人間であることを肯定する形で、という境遇がどういうものであるかに思いをいたすと、泣けてしょうがないです。小津作品は20本ほどしか見てませんが、作品の完成度は『秋刀魚の味』や『東京物語』に譲るとして、一番好きなのはこれですね(今のところ)。
85/100(07/03/26記)
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