[コメント] キッズ・アー・オールライト(1979/英)
天地開闢以来最高のロックンロール・バンドの最高の瞬間の記録。これが最高でないわけがない。
過去のフッテージを繋げただけ、とか、わずかに認められる構成上の工夫がかえって逆効果、と思わなくもない。だが、それがどうした。ピート・タウンゼントの壮絶なステージ・アクションには悲壮感がまとわりついている。しかしその悲壮感はどこまでもユーモアに貫かれたものだ。つまりは優れた映画のように。 ラストの「無法の世界」演奏中のタウンゼントとロジャー・ダルトリーのアクションの同調。演奏終了後にタウンゼントに飛びつくキース・ムーン。そこでもひとり我関せずのジョン・エントウィッスル。もう、すべてがすばらしい。
一度でもロックンロールに胸を熱くしたことがある人間で、果たしてこの作品を涙なしに見ることができる者など存在するのだろうか。
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