コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 花と喧嘩(1969/日)

ひばりと橋のアイドル映画とナメていたが、さすがは野村芳太郎、一筋縄ではいかない立派なラブコメディに仕上げている。中村八大のこの映画のための数々の新曲も魅力。パープルレインたって、プリンスでも八神純子でもないんですぜ、旦那。
水那岐

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







恥ずかしながら自分は、『天保水滸伝』についてはパロディ程度の知識しか持たないのだが、それでも勉強になって爽快にもなるという馬鹿にならない一本。利根川に繰り広げられる『卒業』もなかなか味がある。

ところでひばりと結婚しようとする「田吾作野郎」こと真家宏満は、いにしえのアイドルグループ「ジャニーズ」の一員であった過去を持つ。この後、『東京チャタレー夫人』ほか数本の日活ロマンポルノに出演したあと、タクシー運転手に鞍替えし、間もなく50代の若さでこの世を去った。アイドルの末路は哀しいものである…と言っていいかどうかは、彼自身に聞くことのできない今となっては謎なのだが。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。