[コメント] エミリー・ローズ(2005/米)
怪我や病気になるから、医者の有り難味が分かる。悪魔がいるからこそ、そして悪魔が恐ろしいこそ神の有り難味が分かる。悪魔の真偽を問うことは、神の真偽を問うことではないのだろうか?
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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美しい風景などに人は神を感じる。吉事や偶然に神を感じる。それから信仰が始まるのかもしれない。逆に災害などの凶事、病気など理解できないところに悪魔という存在を作ることで人は納得しようとする。
私は人の心の内にある良心や悪心、また人が理解できない自然現象など、それを具現化したものが神や悪魔ではないかと考えている。つまり人が神や悪魔を作ったのではないか、と。
ということで、この映画は宗教的な側面にまで踏み込むかと思ったが、結局神父(=教会=神)に遠慮した結末になってしまった。科学的には解明できない、そうそれが宗教であり、人や科学が不可侵な領域なのだということだ。悪魔を完全に否定することが引いては神をも否定することにつながるかもしれないのだ。この辺りをはっきりさせることは今後可能だろうか・・・
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