[コメント] 熊座の淡き星影(1965/伊=仏)
姉と弟の黄金色に彩られた禁断の関係が、大人への成長という時間の腐食作用によって息の根を止められていく。故郷ボルテッラの家の描写が圧倒的だ。風の吹く夜の庭も、地下の貯水場も、母の暖炉のある部屋も窒息しそうなくらいの緊張感に満ちる。この映画の空気はまるで粘液のようだ。
(ジェリー)
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