[コメント] 白痴(1951/日)
惚れた腫れたでよくもまあこれだけ格式高い作品が作れたものだと感心してしまう。特に面白い仕掛けがあるわけでなく延々と演劇仕立てなやり取りが続くので、それなりに興味を持って見ないと寝てしまうかも。
この前、ようやく「罪と罰」を読み終えてようやく自分もロシア文学に触れられたような晴れがましい気分になって、(この作品の原作はまだ読んでないけど)さっそく本作にトライ。なんとなく「罪と罰」に似てる部分(お金で女をやり取りするところ)もあるし、演劇仕立てな演出も「ああ、なるほど、これね。これこれ。」って感じで見ることができて、違和感なく溶け込めた。全く予備知識がなかったらおそらく途中で寝てただろうな。 つうか、本作のような惚れた腫れたの恋愛劇より犯罪心理小説の傑作(と勝手に断定)である「罪と罰」こそ黒澤に映画化してもらいたかった気もする。
登場人物で誰も北海道弁を喋ってないのに少しツっこみたくなったが、まあどうでもいいか。緊張感なくなるしね。
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