[コメント] 十字路の夜(1932/仏)
パリ近郊のうらぶれた街に巣くう「下層」と「異邦」の人物たちのしがなさを、群像劇として提示しているところ、『ゲームの規則』を撮った巨匠の落款まぎれもない作品。ヴィナ・ヴィンフリートの哀切な寄生虫ぶりは、ノワールを彩る数多のファム・ファタールの中でも上位に来る。
(ジェリー)
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