[コメント] 静かなる決闘(1949/日)
70年も前の映画だが、コロナ禍が世を覆う今、きわめて新鮮で現代の課題の一つに驚くほどかみ合っている。まさに名作は時代を超越する。
同時に本作は正確な知識の大切さをも示しているように見えた。梅毒に関する知識の有無が、不幸の中でなお、踏みとどまり前を向こうとする、その力の源泉となっているように思えた。
教訓めいたもの感じさせることなく、それを全身で演じた三船敏郎が素晴らしい。彼は、身体を目いっぱい使って演じる役柄では、本当にすごい力を発揮する役者だと思うし、そういう彼の特性をとことん理解しているのが黒澤明監督なのだろう。
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