[コメント] そして、ひと粒のひかり(2003/米=コロンビア)
最初のキスシーンでアップになる傷だらけの指先が、どうしようもなく痛々しかった(そう、薔薇にはとげがあるのだものね)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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でも、「またしてもか!」なラストには本当にげんなり。 もういっそ帰国しようよ、させようよ。
この先の彼女のあれやこれやを考えると(宿も仕事もないうえに言葉もわからなくて、かつ犯罪歴アリの超過滞在になるだろうこと必至な身ごもった17才ですよ?)、明るい展望なんて抱けやしません。
いくらヤな人たちだとしても言葉が通じる人たちと屋根のある家の下で(少なくとも世間に対しては)堂々として暮らせるほうが、法的にも保護を求めやすい幾らかでも権利を主張しやすい国籍のある地にいるほうが、彼女が生きていくため、ひいては彼女の子どもが無事に生まれて育っていくためにはどれほどよい(マシ)か。
とゆーことを考えると、命に差し障るような事件に知らず知らず巻き込まれたわけでもどうにもならない政治的な事情等があるわけでもなく、単に無鉄砲なだけでザブンザブンと流されていっただけの無学な少女のラストの選択なんて、私にはまったく賛同できかねます。
しかもこの作品ときたら、そのお先真っ暗としか思えない選択を「がんばれ!」と勇気づけるかのような音楽でしめちゃって、彼女を悲劇の、だけどたくましいヒロインに仕立て上げちゃいまでするんですよ?
個人的には腹立たしささえ感じる、トンデモ作品だと思いました。役者がみな達者だっただけになおさらかなしいです。ヒロイン役の人、とても美しい目をしていたし。ね。
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