[コメント] チャーリーとチョコレート工場(2005/米=英)
ジョニー・デップの演技が最高。小生意気なガキども相手に小気味よいというより大人げない受け答え。大人になりきれていなかったウォンカの屈折した姿を見事に演じきったよ。素晴らしい。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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原作は童話として親しまれてきたものだから、どうしても安定感のあるストーリーとなるのはいなめない。5人の子ども達がひとりひとり消えていくというのは、童話や絵本の世界では、定番となる展開だ。同じようなことの繰り返しに大人は飽きてしまうことがあるが子どもはわくわくするものなのだ。それが同じようでいて、わずかに違うというところがあればなおよい。子どもにはたまらなく快感となるのだ。先を読んでそれが思い通りになるが、少しだけ裏切られるというのがよいのかもしれない。
自分は子ども達がどのような理由で消えていくのかはあまり興味はなかった。残るのはチャーリーに決まっているのだし、チャーリー以外の4人のキャラクターから言ってさんざんな目に遭うのは目に見えている。(子どもには面白いと思う)興味は残ったチャーリーが何をもらえるのかだ。しかし、それを断るだろうというのも何となく展開からわかる。そして、ウォンカの屈折した心を救うのもチャーリーなんだろうなとも思って見ていた。感動的であるはずのウォンカの父親との再会の場面も予測の範囲を超えなかったし、最終的にウォンカと分かり合ってチャーリーの貧乏一家はめでたしめでたしで終わるとも思っていた。
でもね、そんな風に冷めて見ていたけどチャーリーの家がチョコレート工場の中にそのままの形で建っていたというオチにやられたと思っちゃた。案外、単純だね、俺って。
ジョニー・デップは本当によかった!
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