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[コメント] DEMONLOVER(2002/仏)

虚構とは言い切れない気がする内容,挑発的な音響効果で、観ていて無性に不安感を駆り立てられた。 インターネットの普及で加速するサイバー犯罪,ただのスパイ映画に留まらない展開,近い未来、人によっては起こりうるんじゃなかろーか行く末を演じたディアーヌ(コニー・ニールセン),ありそでない題材,インターネットと言う身近な題材でなかなか面白かった。映像もスタイリッシュ!
リア

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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きれいどころ女優 コニー・ニールセンクロエ・セヴィニージーナ・ガーション のそれぞれ個性的でファッショナブルな服装も素敵だったな〜♪

この映画を撮影時、コニー・ニールセン 37,38歳?とても見えない美しさ&ゴージャスさだし!

個人的に、スパイ映画って殺人が付き物って印象があったケド(非常階段で首の骨をポキッと殺害とか,夜の街中ビルとビルの間でピストルで始末・殺害しちゃったりとか、勢いで首締めー殺害とか。)、むやみやたらには邪魔者を葬ったりしないあたりとかも意外だわって感じで良かったな〜。

カレン(ドミニク・レイモン) を誘拐したものの殺さなかったり, 結果的に エレイン(ジーナ・ガーション) を殺す事になってしまったけど殺すつもりはなかったあたりや, カレンが エリース(クロエ・セヴィニー) を使ってディアーヌ(コニー・ニールセン)に警告するだけで殺さなかったり。。

(追記:産業スパイの話だから、企業人がやたら死んでもおかしーし、そんなに殺人とかなくって当たり前か。邪魔者を消すって言うより、企業間の取引に不正関与とかその程度だよな…。でも、鑑賞中思った事なので、一応残しておきます。)

産業スパイと言う裏の顔を持つディアーヌ(コニー・ニールセン) 。謎のメッセージや不法侵入など危険と隣り合わせ日常茶飯事で、常に緊張感・不安感・孤独感にさい悩まされる様は、特に泣いたり取り乱したり等で体現せず、クールに表情で文句なしに表していた。

けれど、 バーチャルな世界にのめり込み、現実のリアリティを失っていき現実とバーチャルが混同していってしまう様の描き方は、ちょっと雑だった気がする。と言うか唐突過ぎ?不自然に感じた。(まぁ、そう思う反面、そんなモノなのかもと思わないでもないけれど。。変化は突然訪れたのではなく、以前から巣食っていたと。)

あまりにもディアーヌは常に落ち着いていて人前で取り乱す事もなく、人間の感情と言うのを持ち合わしているのか?って感じなまま、するすると堕ちていってしまったから。

エレイン(ジーナ・ガーション) を殺した後や, エルベ(シャルル・ベルリング ) のこめかみをピストルで撃った時、現実とバーチャルを混同していたとして、撃った瞬間現実に戻りすごい勢いで叫んでいたけれど、その後の展開とか、 産業スパイだからポーカーフェイスはお手の物って言ったって、違和感を覚えずにいられなかった。

ネット上に蔓延るポルノと犯罪や暴力。そしてそれらのバーチャルリアリティー。そしてそれらの需要と供給。 ポルノは分かるよ。動物の三大欲求「性欲」に当てはまるから。 だけど、犯罪や暴力サイトの需要があるから、増え続ける。その需要する人が分からない。 あまり表面に浮き彫りにならない話題なので、考えた事なかったけど、”…そうだよね。PCで誰でも見れちゃうんだもん。地味〜に静かに各家庭に狂気が蔓延っていくんだな。。”と、恐ろしくなった。 洗脳されちゃう人とかもいそーだし。

05.04.18@シアター・イメージ・フォーラム

(評価:★3)

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