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[コメント] きみに読む物語(2004/米)

まずこのアリー=レイチェル・マクアダムスの下品さに失望。ノア=ライアン・ゴスリングは悪くないが、カーニバルの観覧車のくだり等ところどころで首をかしげる造型がある。夜の車道に二人して寝るシーケンスが前半の肝だと思ったのだが、
ゑぎ

ビリー・ホリデイの「I'll Be Seeing You」が流れてダンスする、なんてなかなか良いムードなのに、ジェームズ・ガーナーのモノローグが入り、施設の場面に引き戻されるなんてちょっとひどい。というように回想の二重構造とクロスカッティングが映画の感情にブレーキをかける。嵐の直前にたくさんの白鳥や水鳥を見せるシーンもあっけなすぎる。このあっけなさはむしろ潔いと云えるかもしれないが。エンディングも私のようなすれた観客には鼻白む。決して悪い映画ではない。だが全体にこの監督の演出は自由闊達さがない。

(評価:★3)

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