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[コメント] イブの三つの顔(1957/米)

怒りの葡萄』『飾窓の女』『燃える平原児』『特攻大作戦』等々の名脚本家ナナリー・ジョンソンの監督作で真っ先に上げなければいけないのは、矢っ張りこの『イブの三つの顔』だろう。なにしろ、三人のイブが三人とも恐ろしい納得性をもって観客に迫ってくる。
ゑぎ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 特に、イブ・ブラックの死のシーンは心底胸締め付けられる。イブのキャラクタリゼーションはジョアン・ウッドワードの才能に拠っている部分が大きいだろうし、室内シーンでの窓からの太陽光線の移り変わり、時間経過の表現の見事さは名撮影者スタンリー・コルテスの功績だろうとは思うのだが、しかしそれらを纏め上げた監督としてのナナリー・ジョンソンの仕事も讃えたいと思う。

(評価:★4)

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