[コメント] トニー滝谷(2005/日)
笑っていた彼女と、泣いた彼女。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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あんなにキレイなたくさんの服に囲まれても、欲望の尽きなかったA子。 トニー滝谷を愛していたし、愛されていたのに、それでも何かを埋めるように服を買い続けた。彼女が生き続けるということは、服を買い続けるということ。服が自分を補ってくれると信じていたから。
消費しても消費しても追いつけない。
それでも死んでしまうと、本人はあっさり焼かれ、服はそのまま残る。 自分自身になろうと服を買ってきたのに、いざ死んでしまうと自分と服とはまったく切り離された存在だったことに気づく。
そう思うと、B子はもはや泣けないA子にかわって、思わず泣き出したのかもしれない。消費社会の悲しみに泣いたんだね。
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