[コメント] ホワイト・ライズ(2004/米)
最初は仕事もほっぽり出して自分の前から突然消えた恋人を追い求める未練たらしい男マシューの映画かと思いきや、中盤で状況が一変するところがなかなかうまい。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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フランス映画『アパートメント』のリメイク。
最初は自分の前から突然消えた恋人リサを仕事もほっぽり出して追い求める未練たらしい男マシューの映画かと思いきや、中盤から現れる謎の女性アレックスの登場で状況が一変。徐々にリサとの別れが偶然ではなく、アレックスの周到な計画であることが明らかになり、マシューとリサは再び出会えるのか、期待を抱させる展開は秀逸。変に犯罪に走らないところもよかった。それと、現実と回想が交互に展開される構成は最初はわかりづらいが、ラストに向かってきちんと一つの答えに収束していくところは素晴らしい。
キャラクター的には、マシューとアレックスが一見被害者と加害者という構図ながら、実は一途な愛を貫き、その愛のためには平気で嘘を重ね、相手を尾行し、家宅侵入をし、現在のパートナーをも裏切っている点で同じというのも面白い。
ラストは『アパートメント』と違い、リサを選ぶマシューだが、ストーカーっぽいダニエルを嫌っていたリサがあの後、本当にマシューとうまくいくのかは疑問。マシューは会社の先輩の妹との婚約を蹴ったあげく、中国の商談にも勝手にいかなかったことで会社はクビになり、多額の賠償金を請求されるかも知れないだろうし。
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