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[コメント] 2046(2004/中国=仏=独=香港)

瞬間、レスリー・チャンの表情がふっと、カリーナ・ラウの顔にうかびあがったので、ドキドキ。気のせいでは、ない。断じて。
kazby

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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60年代の商社マンにはどうしても見えなかった人が約一名いたケド、それも愛嬌かな。あー、横分けって、やっぱりトニー・レオンのもんやろと思わずにはいられなかった。しかし、ヘアにクシをあてる動作がいかにもクドいし、クサい。ほかに出来ることといえばスケベかっちゅうねん(笑)。

なぜ、ウォン・カーワイの描く恋愛はいつもイタイのだろう。「ハッピーエンドにしたかった」。映画の中で自分でもそう言っていたのに(あ、一部ハッピーエンドだったな、そういや)。またしても、完結しないで終わっているし。どうか、このままトニー・レオンを女の敵にしたままにしないでほしい。 どこかで抹殺しないと、ずっとずっとチャウ(トニー・レオン)も彼にかかわる女もずっと苦しむだけだ。もう一羽のアシのない鳥を着地させてやって欲しい。

香港語、北京語、日本語入り混じってて面白い。それでもってケンカは普通にするし、セックスにいそしんでおったり、詩的ラブレターが読み上げられたり...楽しいとこもいっぱいあるにはあった。でも、面白おかしくやろうと思っても、笑えない。今となってはもう、前のようにはなれないんだって、そんな、とても悲しいことを思い出しただけのような気もする。

で、チャン・チェンなんだけど。彼の写った没フィルムがきっとどっさりあって、「もうウォン・カーワイの映画には出んゾ!」とか怒ってたりするなんてことも全くないとはいえないゾ。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)水那岐 きわ[*]

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