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[コメント] コラテラル(2004/米)

トム・クルーズが何かのインタビューで、「監督は、僕らが今まで見たこともないようなLAの姿を見せてくれた」といっていた。確かに今まで見た熱く激しいLAとは違うクールな夜の顔。その中での激しい一夜、それすらもLAの日常か?。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







はたして、ヴィンセントという殺し屋は腕が立つのか?一番目の殺しで、ターゲットを撃った後に、窓の外に吹き飛ばしたら、目立ってたまらないと思うのに、その時点で、警察に通報されて、大騒ぎになったはず(なってないのが、映画らしいが)。

でも、二番目の殺しの後、カバンを奪おうとしたチンピラを撃ち殺したあたりの立ち振る舞いはかっこよかったし、ジャズバーでの事件も風格すら感じた。

で、4番目の韓国クラブでの大騒動が、この映画の中ですごく違和感がある。そう感じた人も多いのでは?。それまでが主役二人の演技力を中心とした、クールな映画だったのが、突然のアクション全開。従来のLA映画と大差ない、銃ぶっぱなし。

そこで壊れた雰囲気は、ラストまで戻ることはなかった。実に惜しい。

今回、トム・クルーズ主演だけど、以前のような「トム様映画」にはなってなかった。ちょっとホッ。喜怒哀楽をほとんど表に出さない、かっこいい役をがんばって熱演していたと思います。

舌を巻いたのがジェイミー・フォックス。うまいね!。次回作の「Ray」(レイ・チャールズの生涯を演じる)でも、主役としての演技が絶賛されているそうで、合わせワザ一本で、オスカー助演男優賞狙えるかも。(あるいは主演賞)。

で、冒頭に登場のジェイソン・ステイサム。あんたの出番、それだけかい!。仮にも主演作が何本もある、そこそこ名の知れた俳優なのに、クレジットでもメイン扱いではないし、エンドロールでも、「空港の男」とだけ、かなり端役扱い。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)わっこ[*] 茅ヶ崎まゆ子[*]

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