[コメント] 恋の門(2004/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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アニメとか同人誌とかコミケとかって私はよく分からんし、専門外なんですが、オタク文化はある程度理解しているつもり。自分ではその世界の住人だとも思っているし。だからこの作品で描かれているオタクになんとなく納得がいかない。もちろんいますよ実際。普通の顔したOLが実はオタクだなんて話、そこら辺にごろごろしてるし。でも何が納得いかないかと言えば、酒井若菜がオタク文化を知らなさそうってところなんだと思う。演じきれてないんだ、要するに。台詞も自分のものになっていない。浮ついている。そういう点で、恋乃の信者役の人もオタクになりきれていない。もっとオタクはこう・・気持ち悪いんだよ第一に!あんな爽やかじゃない!根底はドロッドロなんだ!汚濁しているんだ!濃すぎて!や、難しいとは思うけどね実際。あの空気を出すってのは。
あと、松田龍平も童貞に見えんし!もっといびつな感じ出してほしかったよ。妙に慣れてる感じのおかげでエロさ倍増だったけども、設定と違うじゃん!みたいな(私は断然松田翔太よりお兄ちゃん派なんでウハりましたけどそれなりに)。
なんだか全体的に馴染んでいない印象。あんまり笑える部分もなかったし。大体松尾スズキって人、『ユメ十夜』もそうで、2ちゃんねる的なものを映像化しようとしてるのかも知れないけど、その無理な感じが痛々しいんだよね。私、あの文化は活字の文化であって、決して口語としては成り立たないと思ってるんですが…。
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08.07.14 記
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