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[コメント] スーパーサイズ・ミー(2004/米)

明らかに判り切った、と言うが実験目的で集中的にやってみるヤツは中々居ないし、それを映画にしたのは功績と言える。プラス、予想よりも面白かった。3.5点。
死ぬまでシネマ

「余計なお世話だ」「結果は判り切ってる」「要は話題づくりしてゼニ儲けたいだけだろ」…まあ批判の方も予想されている。

余計なお世話? 個人の食に口を出すのは、それが家族であったり恋人であったり自分にとって大切なひとでないなら「余計なお世話」だろう。しかし企業の儲けの論理で、多くの人々がハンメルンの子供たちの様に危機に曝されているとしたら? 自由(=我が儘勝手)の国アメリカに対する、これは本当の意味での「公共の福祉(社会ルール)」の問題提起だ。 結果は判りきってる? 実際に見せる事の意味は大きいし、あの短期間に健康なひとの肝機能があそこまで悪化するとは予測できないでしょう(→追記参照)。 ゼニ儲けたいからしたのか? まあそうだろうけど、その中で社会に向けて問題提起するのがプロってもんだ。 手放しで褒めてるようだが、視る前は延々とひとがマック食べているところを視たって嬉しかね〜と思っていた。意外に(飽くまで意外に、だが)面白かったのは矢張りドキュメンタリー構成の力だろう。

最近外食が増えた。アメリカのスーパーサイズの凄さも知ってる。実感の湧かないひとには湧かないだろうから全世界に向けた映画とは言えないかも知れないけれど、先進国の外食族には一度は見て欲しい映画だ。

追記) 「30日間マクドナルド生活」というサイトを見た。言わんとするところは解ったが、アメリカに於けるあの凄まじい肥満体の増加は何に因るかと聞かれれば、やはりファストフード・ジャンクフードの為だと思わざるを得ない。象徴的にマックを標的にするのはアリなんではないだろうか?

(評価:★3)

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