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[コメント] エイプリルの七面鳥(2003/米)

起きる旦那。隣に妻が居ない。家中を探し回る。ガレージで既に車に乗ってる無表情の妻。この地点で俺の期待値が、無から急上昇。その後上がりっぱなしでラストでメーター振り切った。 2005年2月23日、24日劇場鑑賞
ねこすけ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







予告編やチラシ、プロットを読んでも大して期待は出来そうに無い、と言う状態だがタダなんで・・・って具合で見た。見た。見た。すぅぅぅぅうっげげげげえええーーーーー!!!!!!!

いや、冒頭の静寂。起床。「居ない?」から捜索、発見、「皆急げーーー!!!」にいたる数分間の静と動がたまらなく心地よい。そして物語は淡々と進む。毒の溢れたユーモアとエイプリルのダメっぷりを遺憾なく描きながら、物語はただ淡々と進む。軽快な台詞のやり取りがたまらなく心地よい。その台詞一つ一つに、何か生の優しさと言うか、もどかしさが篭っている。

でも、何でだろう。ただ、ただただ、ただそれだけなのに、それだけだってのに、何でこの映画はこれほどまでに魅力的なのだろう。

一見すれば分かる低予算ムービー。1時間半の尺。後半のクライマックスに向けての少々強引な展開と予定通りのオチ。

決してメジャーで公開される傑作映画の様に「完璧」ではない、至極ミニシアター向けの作品。そう、エイプリルの七面鳥の様に、ちょっと出来損ないで見映えが悪いが、ハートフルで味は格別の物語。それが『エイプリルの七面鳥』って映画の最大の魅力なんだと俺は勝手に思う。

決して完璧ではない完璧な映画『エイプリルの七面鳥』。完全にしてやられた。打ちのめされた。

そして次の日、結局また劇場に足を運ぶ俺が居たわけですよ。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)HIBARI never been better ユリノキマリ[*] わっこ[*]

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