◆...って、球体関節系ヒトガタロボットが出てるだけだったりするんですが。

◆なんつーか、つくづく欧米人ってのはヒトガタロボットとか、人工知能にアレルギーあるんですな。疑り深いっつーか、信用してないっつーか。ここらへん、古来よりアニミズムが普及している日本人にはやや騒ぎ方が大げさに感じます。そういえば最近ＴＶでオンエアされてた平成鉄腕アトムも、ロボットVSニンゲンみたいな図式がより前面に出されてて、手塚先生本来のテイストとはいささか趣を異にしていたような。どうしてもロボットの存在が、なにかのメタファーに思わざるを得ない。制作に米国人が何人か噛んでたからか。

◆もちろんすべての出発は、ロボット工学三原則なんだけど、それ自体が内包するパラドックスをうまく料理して、前述のロボットアレルギーに絡め、恐怖感をあおるのはうまいと思った。サニーが誰より人間的だったっていうくだりは、ぴりっと皮肉も効いてる。

◆シリアス演技なウィル・スミスを観るのは実ははじめて。う〜ん、イマイチ。ＣＧ多用してるのはもはや分かり切っているので、特段気にならない。未来社会の描き方はマイノリティ・リポートよりリアリティあった。

◆けど、『イノセンス』よりおもしろかった。