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[コメント] 九ちゃんのでっかい夢(1967/日)

可笑しいのは油ののったお笑い芸。面白いのは胡散臭さい登場人物たち。坂本九や「てんぷくトリオ」の芸はそのまま彼らにまかせ、ヘンな外国人、泥臭い殺し屋、空威張り名医らのいかにもな偽者感が全編を支配する。まるで「偽」がテーマみたいだ。
ぽんしゅう

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







だって主人公の病気だって誤診だし、劇場で観客は実際の暗殺を芝居だと勘違いして楽しんでいるし、悲嘆の主人公が海に身を投げたと思ったら水なんかないし、冒頭とエンディングのスイスの古城なんてただの「絵」みたいだし、なにより映画のタイトルが「でっかい夢」なんだから。

まあ、そんなことはどうでもいいや。有島一郎のボケぶりには大笑いしましたから。

それと、本作が斎藤達雄さんの遺作ですしょうか・・・・。なんとも感慨深いです。

(評価:★3)

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