[コメント] 奇蹟の処女(1931/米)
まだ何かが足りないキャプラ=リスキン第1作。でも初デートの件の初々しさなどすでに彼等の世界でとてもいい。無邪気に笑い合えることに至上の価値を見出している。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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宗教詐欺の主題にもうひとつ穿ったところがないのが欠点なんだろう。失明が治った振りをするという山場の仕掛けもイマイチ盛り上がりに欠ける。もっと派手な「奇蹟」を準備しても良かったんじゃないだろうかと思うが、地道に生きようという主題に相応しくないんだろう。三角関係暴露における海辺やクライマックスの火事など、撮影もまだ冴えているとは云い難い。
主演両名の純朴さはとてもいい。腹話術もそうだが、オルゴールの小物が感じいい。デヴィッド・マナーズは軍隊で失明し、バーバラ・スタンウィックは最後に救世軍に参加する。アメリカにおける軍隊の位置を端的に示したものだろう。
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