部活帰りに、制服でＲ−１８作品を鑑賞するこの嬉しさは一体何だろうか（アホ）

◇

韓国ブームにのっかかっただけの作品かと思えば、意外にもそれなりにしっかりしている作りなので感心した。ペ・ヨンジュンも今までのイメージを覆す役柄を演じており、ただのアイドルとしてではなく、それなりに挑戦しようとしている姿には感心した・・・・んだけど、最後の最後に結局恋に落ちた純粋な男となり、最期の一目すら愛する人に会えずに死んでいく姿は、何と言うか・・・・結局イメージ崩すのは極力防ぎたかったんだろうなぁ、とか思ったりもして（オリジナルがそういう結末なんだろうから、関係ないと思うけど）。

って考えたら、ついつい捻くれて考えてしまい、やはりこの作品は「冬のソナタ」ブームにおんぶに抱っこの作品なのかなぁ、とか一人で考える俺。

見ている最中、俺はずっとチョ夫人が影で全てを操り、ペ・ヨンジュンやその周囲を一気に破滅に追いやっていきながら自らも破滅していく、貴族の破滅地獄を描いた後味爽快（？）な作品だと思ったんだけど、全く違って、登場人物の主要三人の心理描写をしっかりして、中々素敵な余韻を残す作品だったのには、良くも悪くも肩透かし。

個人的には貴族が自滅していく姿をドロドロと描いた作品を期待していたんだけどねぇ・・・何たってＲ−１８だし？けど、結局綺麗な純愛物語になってしまっている辺り、脚本がしっかりしているといえばしっかりしているのだけど、何か面白味に欠ける気がしないでもないかな。

まぁどちらにせよ、あのラストの物語のまとめ方は上手く、評価したい。あれだけビッチだったチョ夫人が実は繊細な人で、スキャンダルを暴かれ、逃亡中の船の上で流す涙や、ペ・ヨンジュンが馬上で死んでいく姿、氷の張った湖に身を投じる女、うーむ、と少し唸ってしまうシーンで、このラストの畳み掛けるような展開は見事だった。俺の期待と真逆方向だったけど。

◇

貴族で美男子のプレイボーイ。飯を食いながらフェラチオさせたり、自分の性生活を絵に描いて遊んだりと、羨ま・・・じゃなかった、とてもとてもＲ−１８なお方。何か、一歩間違えれば『ソドムの市』だなぁ、とか一人で考えて笑ってみたり、（恐らく自分が差し向けた）暴漢から狙っている女性を救い出して「家まで送りましょう」なんて古典的にも程がある爆笑シーンや、夜な夜な部屋に（騙して）連れ込んで体を奪う。あのーそのぉー、世間一般で言うヨン様？、のお姿には心底感動し、僕はひたすら笑いをこらえていました。

◇

まぁ自分が期待していた方向性とは違ったといえども、この雰囲気は心地よい。撮影は何か観光地みたいな所でリアルに見えないんだけど、チョ夫人の凄い髪型や、ゆったりまったりとした空気がとても心地よく、ホント、心底貴族って暇だったんだなぁ、と感心しました。そして、尚更こいつらが破滅して狂っていったら面白いのになぁ、とか思ったり、そうすればペ・ヨンジュンもイメチェンで演技派になれるのになぁ、とか一人で変な事を考えていました。

確かに話のまとめ方は上手いんだけど、物語として際立って面白いか、と言えば、そこまで面白いとも思えず、見終わって特に何かが残る、と言う程の作品とも思えず。

うーん、面白いんだけど、合わなかった、くらいの感じか。

◇

レビューがまとまらん。