2時間半をも超える尺の長さだったとは正直驚きました。そんなに長時間見ていたようには思わなかったし、という事はそれだけ映画に没頭していたとも言えるのでまぁ評価すべきところだとは思うのですが、それにしたって何ですかコレは。どいつもこいつもクソばかり。名前忘れたけどオーリーとトロイにやってきたギリシャの姫もさ、オーリーの何がよくてこいつについて来たんだろって感じ。国と国が戦争するんだよアンタの行動一つで！バカじゃないかと思う。

ブラピもアホかと思った。後世に名を残す為に戦うなんて本末転倒もいいところだろ！どうせそう思うならもっと違う事して名を残せよと思う。唯一トロイの王だけが人間臭くて、ブラピのところに身一つでやってきたあのシーンではもう何がなんだか分からんけど涙が出てしょうがなかったわ。感動したとかじゃないんだこの涙は。もうアホすぎて悲しくて、バカらしくて悔しくて、そうして出た涙なんだ。多分。

あのね。こいつらには「葛藤」というものが全くないんだよ。何かを守る為に、何かを犠牲にしなくちゃならなくて、苦しくて自分を責めてそれでも生きていかなくちゃならない、そんな葛藤が全くない。何の為に戦ってんのか本当分からん。それこそ何の為に戦っているのか分からないまま無駄死にしていった沢山の兵士を思うとアホらしくて涙が出る。

で。あのオーリーぼっちゃんは結局その後どうなるんだろうか。一国の王としてまたこんなアホな事を繰り返すんだろうなとしか思えない。多くのものを犠牲にして、それでも何かを学び、何かを得たというなら100歩譲ってまだマシだけど、そんな風に思わせてくれる要素が何もなかったし。結局何が言いたかったんだよという感想しか持てないわ。

ただ、俳優としてのキャリアや幅を考えると、今回のオーリーはとても良かったんじゃないかと思います。こんなクソったれキャラもやってのけますよっていうオーリーの意気込みは感じた、うん。その心意気はオトコマエだと思ったよ。かっこいいとは思った事ないけどね。

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08.02.13　記