[コメント] ドリーの冒険(1908/米)
物語映画の始原として映画文法の基本が明確に提示されているSO-SOサイレント
映画の父・グリフィスの手による物語映画の嚆矢である。ドラマのプロットはいかにも強引ではあるが、はっきりと劇的な構成を意識して映画を語ろうとする試みは、なんとも感動的ですらある。現時点からこうした時代の映画をふりかえると、どうしても映画工学に目が行きがちとなるが、そうした作劇術の先鋭化もさることながら、ドラマに運命論的なグリフィスの世界観が垣間見える本作は、ひじょうに作家性にも富んだ歴史的な一作といえる。
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