あの「写真」について。ハンギとソナが浜辺につくと、ピンク色の服を着た女性が、なにやら砂をいじっている。そして彼女は海へと歩き出す。二人はその場所へと降りてきて、ソナは写真を掘り出す。女性が波間へと消えてゆくのを見つめる二人（というよりソナひとり）。

あとになって、欠けた写真のピースを見つけ出し、それがハンギとピンクの服の女性（ソナ？ソナのそっくりさん？）だった。･･････ってこれ、どういうこと？。

ハンギが冒頭で、ソナの唇を奪うシーンで、なぜソナに心奪われたのかが判る、大切なシークエンスなわけだが、そうなると、あの海でかつての恋人が入水自殺をするのを黙殺したってこと？

もしかしたら、ハンギはかつての思い出の場所に、ソナをつれてきたが、そこでソナの目に映ったのは、もうこの世にはいないピンクの服の彼女がソナに見せた「幻」で、ソナに写真を探してほしいメッセージであったのかも。

あるいは、写真の主は本物の「ハンギとソナ」で、この先の未来に二人で写真をとったものを、二人がその後破局した後に、海に戻って写真を破り、自殺するという「ソナの未来の姿」を目撃したのかも。そして写真だけが、未来から過去に戻り、あの時のソナの手に渡ったというＳＦチックなお話、というほうが、意外につじつまが合うんだけど･･･。