[コメント] ドラえもん のび太のワンニャン時空伝(2004/日)
これを最後にお馴染みの声優陣の声が聞けなくなってしまうというだけで、この作品に対する思いは深まるというもの…。近年のドラ映画にしては、やけにクオリティが高く映像も見応えあり。ただ…ただ一つ!わがままを一つだけ言わせてくれ…!
少しくらいは原点回帰して欲しかった…!それだけだ…!!!!!
何故こうも説教臭くなるのか…。「凄まじい年月を経ながら歴史は繰り返されていく」という着眼点こそ良いものの、どうもそれを(そのまんま)セリフでメッセージにしようという節がある。2003年度作品の『ふしぎ風使い』よりも目立つのだ。「ペット愛護」や「自然保護」なんかも、このご時世だからこそこういった作品で子供達に呼びかけるのは良いことだとは思うが…。
本来のドラ映画にはのび太と静香、更にはアニメとは一転した人物設定が最高のジャイアンとスネ夫が絆を元に困難を乗り越えていく「間接的」なメッセージが存在していると思うんだけどね。またワンニャン〜の原作を読んでいないのでえらそうなことを言えないが、藤子・F・不二雄は思いを皮肉にして表したりメッセージを笑いで包んだりする人。
しかーし、クオリティの高さは近年のドラ映画の中では随一。これだけは断言しちゃる!近年のCG過多には辟易していたが、今回は自然な流れでCGが巧く融合されている。イヤ〜な感じで気になるどころか、珍しくドラ映画で「ド迫力」を味わってしまった(笑)。またお約束ともいえる「夕日→また明日!」な展開や「異世界の冒険」などの嬉しいポイントもあったりする。
脚本もOPにある「時空間のねじれ」が、子供向け映画にしては巧妙な伏線だったりと、大人でも「オオ〜」と思ってしまうようなものだったと思う。
新しくなるドラえもんにも十分期待できますね。これまでの功績を忘れないようにして!結局、俺が言いたいのはそれだけだったりする。。
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