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[コメント] イン・ザ・カット(2003/豪=米=英)

これは面白かった。ミステリー、スリラー、クライム、etc.といった「ドラマ」としては成立していない脚本だけど、その外し方が微妙なだけに誤解されやすいのかも。まあ、最初に「意識の流れ」が示唆されるのは親切な作りだと思っておこう。
ぐるぐる

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で、最後にも「灯台へ」という同じモチーフを持ってきて括っているのは真面目な作りとかね。

その意図に沿ったカメラは秀逸だし美術もディテールまできっちりしていて非常にリアルな雰囲気を作り出していて見事。それに対して音楽は、控えめなのは良いんだけど、ちょっと情緒的に流れる感じもする。

俳優も良いが、特にマーク・ラファロのリアルな役作りが印象に残る。この監督にはユーモアというものがほとんどないようで辛く感じることもあるけど、それを今回はメグ・ライアンのキャラクターが巧まずして救っていると思う。

正直、★4くらいの出来だと思うけど、おそらく観客の大部分を占めるメグ・ライアンの、あるいはジェーン・カンピオン(というか『ピアノ・レッスン』)の、どちらのファンの期待も裏切って?評価を低くしているのが残念なので+1点。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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