[コメント] オーシャン・オブ・ファイヤー(2004/米)
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あのね、これって自分の名誉とアイデンティティを掛けた男とそのかけがえのない相棒の話なんですね。 てっきり、「インディ・ジョーンズみたいな話?」と思ってさして期待せずに出かけたら、思いの外大感動作で、持っていたハンカチがグショグショになりました。
ウンデッド・ニーの大虐殺は以前テレビのドキュメンタリーで見ていたので知っていましたが、フランク・ホプキンスの存在は知りませんでした。 こんな傑物が実在したなんて。なんか勇気が湧いてきます。
食えないオヤジ(しかしそれなりに世間に揉まれて苦労して、良い味出してる狸オヤジ)のブロンコ・ビリーといい、金の為に出稼ぎに来てその屈辱的待遇に耐え忍ぶ酋長といい、砂漠で誇り高く生きるベドウィンの族長といい、素敵な男性めじろ押し映画です。 (加えてもらえるなら筋肉美の宦官もかなり素敵だ!)
西部訛りのヴィゴもイケル!ながーい足の魅力が満喫できます。 白塗りのまるっきり道化姿の「カウボーイの残党」から、本物のカウボーイへ。果ては鞍もつけず、愛馬に跨がって大地を駆けるさまはまるで「風の王」
自身のその出自を認め、愛した時、死地から再生し勝利する。こんな単純な話にまんまと乗せられて、大感動のウチに滂沱の涙を流すのも、気持ちが良いものです。
砂漠の美女(美女?)が自分(だけ)に顔を晒す。こんなエロチックでロマンチックな愛の告白シーンには久しぶりに出会った。 英国女性が奏でる謀略と奸計の調べも素敵だ(久々の天然悪女降臨!)
ヒダルゴを演じた馬さんたちの奮闘も素晴らしく、とにかく泣ける。 小柄なムスタング(野生馬)のヒダルゴの賢そうなまなざし。ちゃめっ気のあるキュートなレスポンスがとにかく楽しい&カワイイ。
思えば、ディズニーには動物を主人公にした、こんな映画が昔は沢山あったんだった(野生のピューマと森林保安官の友情物語とか出自の悪い馬がダービーで大活躍する話とか<小学生の時に見て、マジ泣き)
そのゆかしい伝統の復活と復権を祝って乾杯を、どうぞみなさま、ご一緒に!!
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