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[コメント] グッバイ、レーニン!(2003/独)

ううむ...。なぜ、「グッバイ」・レーニンなのか、合点がいかない。東側共産圏の崩壊をさしてグッバイを言うなら、さしずめ、スターリンにではないの?でも、あのシーンは見ごたえがあるなと、思う。
kazby

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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引きずり倒され、なぜか、いまは半身にちぎられて、ヘリコプターで静かに運ばれるレーニンが、無言で手を差し伸べている...。

この家族の分断の始まりが何だったのかを知るなり、それまでの軽妙なストーリー展開が、なんだかずしりと、こたえるのだった。 父親のあまりにも長い不在の真相を知り、幼い自分の妹弟を見守りながら、今はよその家のお父さんになっている男性と再会する瞬間は、一番大切な場面だと思う。 家族を待ちわびながらも、帰ろうとしても帰れなかった祖国。父親への恨みは、もう彼にはなかった。

何も知らずに、子どもの目で、ママを見つめていた青年は、急に大人びて、あやや、古き(良き)世界に引導を渡そうと、およよ(笑)、いったいどうなってるの? 祖国の再統一の前にも、後にもあった、さまざまな問題は、歴史を知り、受け入れ、共存することで、乗り越えていけるだろうか。同じ民族がまた一つの国で暮らすことと、階級がなくなることとは、別の問題だとおもうのだけど。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)りかちゅ[*] ジャイアント白田 tkcrows[*]

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