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[コメント] アトミック・カフェ(1982/米)

本作の監督ラファティは、ブッシュ大統領のいとこなのだとか。よくもこんなもん作れたもんです。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 本作は確かにPR集であり、政府がこういうニュースを実際に流していたのだが、後世、原爆の恐ろしさを知った目で観ると、政府とはなんと無茶苦茶なことをやっていたのだ。と呆れるばかり。結果的に、ただかつてのPRを流すだけでもの凄い政府批判になり、とびきりの悪意を感じることも出来る。その意味では凄い作品だ。

 この宣伝を観る限り、アメリカは故意に原爆はそれほど危険がないことをアピールしているかのように見える。そこにかぶせる暴力的なロックンロールの音楽で、凄い告発映画となっている。

 原爆投下の時、トルーマンが「原爆が神の道に従って使われますよう祈ります」と言っていたり、原爆を投下したビーハン大尉が「最大のスリルだった」と語っているシーンもあり。更に教室で子供達に原爆の対処方法をやっていて、「光を見たら何をする?」「伏せて隠れます」という答えがあったり…

 もはや冗談としか思えない。こんな呆れた事を本当にやっていたと言う事自体がブラックジョークに近い。

(評価:★4)

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