[コメント] レジェンド・オブ・メキシコ デスペラード(2003/メキシコ=米)
前作同様「画力」は充分。だが、主要キャストを7人程も設定してしまった事で例を見ない程「だらしのない脚本」が誕生した。この監督には金と時間と名声が必要悪だったようだ。
どう考えても三つ巴程度のサスペンスアクションに集約出来たストーリーだった。
CIA・元FBI・麻薬王・悪将軍・大統領・女捜査官・そして主役らしきギターを持った渡り鳥。
ここまで「締まりの無い」設定も珍しい。やたらと登場人物が増え続け、その上彼等は合流することなく勝手に行動を起し続ける。複雑この上ない。かといって、それらが本当に不可欠な要素とも思えはしない。つまりは余計な複雑さだ。
複雑なストーリー構成が嫌いな訳じゃぁない。しかしここまでした結果、主役不在の映画を作ってしまった監督に不信感が募るのだ。
この監督、初心に戻るか、でなければ身の丈にあった作品を撮るべきであると思う。
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