[コメント] サンダーボルト(1974/米)
この監督は駄目だな。と思っていた所、本作を観て意外な思いを受けました。この監督は娯楽作を作り続けるべきだったかもしれません。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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古き良きバディ・ムービーの一つで、これまで脚本家として知られたチミノ監督のデビュー作。以降『ディア・ハンター』(1978)を皮切りに、歴史に切り込んだ真面目な大作を作っていく事になるが、デビュー作はそう言った部分は全く出さず、純粋な娯楽作へと仕上げられている。
実はチミノ監督は結構苦手な監督なのだが、これを観る限り、演出面においてはかなり上手い監督なのでは無いか?という印象。意外性のあるバディ・ムービーとしてもきちんと仕上げられているし、特に銀行強盗のシーンの大胆且つ緻密な仕事の仕方の描写が良い。まあ、物語としてはやや行き当たりばったりな所があったり、言葉で説明すればいいものを、それをしないもんだから誤解されまくってたりするとか、勢いだけで押し切ってしまった感があるとか、いくつか問題もあるけど、ニューシネマっぽさをちゃんと残しつつも、しっかりアクション作品としては充分観られる。
孤高のヒーロー、イーストウッドにとっては珍しいバディ・ムービーだが、本作では元々のイーストウッドらしさを全く崩さないイーストウッドに対し、それをサポートするブリッジスが良い役演ってる。器用な役者である事は知ってたけど、こんな飄々とした役も上手くこなしている。こんな役どころだから勝手なイーストウッドも映えるってもんだ。
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