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[コメント] 水の中の八月(1995/日)

なんと、あの石井聰亙が「普通の」高校生の物語を作った。結果は、案外しっくりいった。あと、気になる点が→
グラント・リー・バッファロー

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







石井聰亙作品なのだから、男女間の感情のぶつかり合いなどの、ノーマルな青春映画を期待してはいけない。あくまで彼は、人間ではなく、それを取り巻く状況を描いていく作家である。(世界を描いていこうとする青山真治とも、また違う)しかし、本作は、SFチックな状況設定を除けば、登場人物は普通の高校生たちである。意外と印象に残ったのは、そんな高校生たちのみずみずしさであり、それがはじける祭りのシーンなどでは昂揚感をおぼえた。全体的なほどよさが、なかなかの佳作を産み出した原因である。

気になるのは、『汚れた血』との類似点について

   →バイク・謎の奇病・高所から落ちるという行為、気絶するヒロイン

ひょっとすると、カラックスに影響を受けている?だとしたら意外。 

(評価:★4)

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