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[コメント] アンダーワールド(2003/米=独=ハンガリー=英)

B級好きなら、設定は燃えるんだけどねえ。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 吸血鬼と狼男。これら二つは映画という素材を活用し、最も有名になったモンスターの筆頭だろう(個人的にはここにフランケンシュタインの怪物を入れたいが)。その二つがぶつかり合う。しかも近代集団戦で。設定見ただけで結構わくわくしてくる…しかし、言っちゃなんだがこの組み合わせはあまりにも安直にすぎ。上手く行ってカルト化がせいぜいの所だ。

 そう言う不安も抱えながら、劇場鑑賞。

 …冒頭からがっかりさせてくれる。

 スナイパーと化したベッキンセールが長々とストーリーの説明をしてくれる。わあ、なんて親切。そしてなんという蛇足。

 その後、場面は一転して地下鉄でのバトルとなるのだが、なんのことはない。これは単なる銃撃戦じゃないのか?確かに弾を喰らっても簡単には死なない化け物同士の闘いだけど、これで狼男と吸血鬼の闘いと言えるのか?せめて変身位しろよ…

 あ、変身した。でも、何?汚いモーフィングだな。折角の狼男の変身シーン。もうちっと個性を出してくれないもんか?

 ものの20分弱であきらめた。これは駄作だ。

 その後物語はサスペンス仕立ての吸血鬼組織の話となっていくのだが、これは冗長。丸分かりの人間関係とひねりのないストーリー展開が続くだけ。  大体ヴァンパイアって言っても単なる不死者で牙が生えてるだけだったし、設定も活かされているとはとても言えない状態。久々に30分弱で時計を見てしまったよ。

 それでもラストバトルだけは結構見応えがあったので、その点だけでちょっとだけ評価を上げさせてもらおう。それ以外はこれと言って評価できない。続編ができそうだけど、多分劇場では観ることないだろ。

(評価:★2)

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