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[コメント] 兵隊やくざ 大脱走(1966/日)

ヒューマニズムを説教臭く感じさせない好演出。階級詐称中の貴三郎(勝新)の馬鹿っぷりは最高に可笑しい。それにしてもミッキー!
町田

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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あんたって本当は、そんなに悪い奴じゃなかったんだね!

と、信じ込むことが出来るくらい、貴三郎と青柳が仲直りするヘルメットのエピソードが饒舌であった。おまけに「生まれ変わっても、また悪党さ」だなんて素敵な死に様を披露してくれます。

貴三郎が有田の死を予感して泣きじゃくるシーン、生存を確認して抱擁するシーンも同等に魅力的。ここでは鏑木創の艶かしいテナーサックスが怪しげな雰囲気を醸し出していた。

安田道代を使った前半にも、勝の、彼女に対する期待と愛情が溢れ出ており、大変微笑ましい。

尺の関係か、ラストがやや知りきれトンボのの感もあるが、それを除けば全体のテンポも良く、シリーズ中の秀作である。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)りかちゅ[*] sawa:38[*]

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