[コメント] ホワイト・オランダー(2002/米=独)
刑務所に入ってからも自分を管理しようとする母に戸惑いながらも、懸命に里親との生活に溶け込み、自分の生き方を模索するアストリッド役アリソン・ローマンの心を閉ざした演技が素晴らしかった。
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映画を見終った人むけのレビューです。
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母が殺人罪で逮捕され、里親の元へ転々と暮らすことになった少女の心の成長を描いた映画。
独立心と自己顕示力が強く、娘を縛ろうとする母とそれに反発する娘との関係を描いた映画は『地上より何処かに』『ハートブレイカー』など多々あるが、この映画の場合、母と娘の接点に刑務所という壁という一線を引いたことで、ドラマに深みが増した。
ミシェル・ファイファー演じるイングリットが自分の考えを微塵にも疑わず、相手をどれだけ傷つけようと全く反省がないのがすごい。それだけに最後の最後で裁判での娘アストリッドの証言を拒否したところは、母親の意地と母親が初めて娘の気持ちに妥協した瞬間であり、感動的。
役者としては、刑務所に入ってからも自分を管理しようとする母に戸惑いながらも、懸命に里親との生活に溶け込み、自分の生き方を模索するアストリッド役アリソン・ローマンの心を閉ざした演技が素晴らしかった。
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